2018年5月17日(木)
酒田市の離島「飛島(とびしま)」には全国から野鳥観察に訪れている。
私がいた2日間もあちこちで超望遠レンズを取り付けたカメラを持ちながら、
双眼鏡で野鳥を探している人が多く見られた。
以前だとほとんどが「鳥屋」と呼ばれる野鳥専門家だったが、
今は季節になるとツアー客が訪れたり、
また個人で来ている人でも女性一人客や女性グループなども多くなっている。
「飛島の野鳥観察情報」(バードコンシェルジュ梁川堅治日本野鳥の会山形県支部長提供)では、
今月5月7日過ぎからの連休明けに珍鳥の飛来が多く、
回り切れないほどの鳥が島内に押し寄せていると書いてあった。
マミジロキビタキやオジロビタキ、キマユムシクイ、ムギマキ、シマノジコなどなど。
私にして見れば珍しい鳥がいたに越したことはないが、
専門家でもない私は何種類か見つけることができればそれで十分満足なのだ。
ましてやどちらかと言うと風景写真が好きな私は、
季節ごとに咲くスカシユリやトビシマカンゾウなども興味がある。
昔から島民は野鳥との戦いだったという話を聞いたことがある。
種を撒いても次から次と野鳥が種を掘り出す。
ようやく芽が出ても、これも野鳥から食べられてしまう。
だから飛島の畑にはほとんど網がかぶせてある。
バードウォッチングで訪れる人たちはこういった島の歴史にも目を向けるべきではないだろうか。
写真は小中学校近くで見かけた「キビタキ」。
珍しくもないが、毎年この黄色と黒のコントラストが見たくて飛島に行くようなもので、
私の大好きな野鳥だ。
今回はもう一種類。
法木集落から八幡崎へ向かう海岸で見つけた「アオジ(雌)」(青鵐)。
ホオジロの仲間はみんな似ていて判別が難しい。
ちょうど夏羽と冬羽が混じる季節というのもあるが、アオジと判断した。
違っていたらご一報を!