飛島のミカドミンミンゼミの謎

黒メダカ

2017年09月10日 08:02






2017年9月10日(日)

昨日急に思い立ち飛島に行ってきた。
さいわい天気も良く波も穏やかだった。

この時期飛島は8月の観光も終わってホッと一息ついているところ。
定期船の乗船者も土曜日の割にはそんなに多くはなかった。

さて、飛島に着いてびっくりするのはミンミンゼミの鳴き声がとんでもなく大きいこと。
ひっきりなしにミーンミンミンとやかましいくらいの音量が続いている。

定期船の発着所からすぐのところにある遠賀美神社(おがみじんじゃ)の境内でも、
ミンミンゼミの大合唱だった。

私が今回飛島にきた目的は「ミカド型ミンミンゼミ」を探すことだった。
ミカド型とは通常のミンミンゼミよりも黒い部分が少なくほとんど薄緑色をしたミンミンゼミのことだ。
熱い地方では熱を持つ黒色が少なく逆に北海道やロシア沿海州などでは真っ黒い(羽を除く)ミンミンゼミがいるらしい。

ところがなぜか山形県の飛島や新潟県の粟島では、
局所的にミカド型ミンミンゼミの発生が多く1割を超えるという。

同じ酒田市でも市街地ではミンミンゼミの確認はほとんどできず、
一部の山岳地帯でのみ鳴き声を確認することができている。

写真1枚目はミカド型ミンミンゼミ。
産まれたばかりのミンミンゼミではない。
2枚目は通常のミンミンゼミ。

今回遠賀美神社周辺及び鼻戸崎展望台周辺、そして畑のある台地の上の道路を歩いてみたが、
やはり1割程度はミカド型ミンミンゼミだった。
5匹ほど確認が取れた。

雄雌の別はほとんど関係なく、
雄の場合もあれば雌の場合もあるようだった。

今日は日帰りのため時間も限られていたが、
来年に向けて面白い材料ができた。
楽しみがまたひとつ増えた。

ちなみにアブラゼミやツクツクホウシ、ヒグラシなどの声はまったく聴くことができなかった。
































鼻戸崎展望台へ向かう途中の森の中。
野鳥もそうだがミンミンゼミもすごい数生息していた。
静かに近づけば素手でも簡単に捕まえることができた。

たぶの木や桜の木が生い茂る自然林は生物には優しい環境になっている。





飛島のやぎさんは相変わらず元気だった。
私が近くに行くとこんがらかったロープのままどんどん近づいてきた。
ずいぶん大きくなったものだ。





帰り際定期船とびしまの船上から見るこの景色が好きで、
出航のときはほとんど船内にはいない。
昨日も天気が良くて気持ちの良い日だったが、
夏休みの終わった飛島はまた活気のない静かな飛島に戻った。






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