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黒メダカ
黒メダカ
何よりも自然が大好き。そして旨いものが大好き。ニックネームをめだかの親分から黒メダカへ変更しました。

2018年06月13日

山五十川(やまいらがわ)の玉杉






2018年6月13日(水)

昨日行った鶴岡市山五十川(やまいらがわ)にある国指定天然記念物の「玉杉」。
根元周り20mほど、樹齢は1400年とも言われている。

現地は駐車場が整備されトイレもきれいに掃除されていた。
急な階段をえっちらおっちら登って約10分ほど。
ようやく到着して上を向くと巨大な大杉が目の前にそそり立っていた。

巨木マニアでもなければあまり見に来る人はいないだろうなと思いつつ、
ぐるりと周りに設置された木道の上を歩いていると野鳥の声が聞こえた。
何の鳴き声か判別できなかったが、登り口に掲載されていた「玉杉物語」を思い出した。


「玉杉物語」

一.玉杉誕生
ずーっと ずーっと ずーっと ずーっと
気の遠くなるような昔 今から千四百年もの昔
小さな杉が芽を出した  まわりには兄弟の杉も芽を出した
みんな仲良く 育っていった
五年 十年 百年 たつうち
一本だけ、ぐんぐん育つ木があった
二百年 三百年 たつうち
まわりの兄弟は病気や台風で次々と倒れていった
「おまえはりっぱに育てよ!」
倒れた木はこやしとなり、その一本の杉をぐんぐん大きくしていった
村人たちはこの大木を見て、熊野神社を建てた
そして、この杉を熊野の大杉と呼び大事にするようになった
ある晩のこと ゴロゴロ・・・・・・・・・・・・!
ドカーン!  バギ バキ バキ ・・・・・・!
「熊野の大杉に雷が落ちたぞう!」
「大変だあ!燃えていないかあ!」
「大丈夫だ。先の方が折れただけだ。」
「せっかくの杉が低くなったしまったのう。」
「いや、これでいいのかもしれん。高すぎる木は風に弱いし、熊野の大杉はがっしりと横に伸び、長生きするかもしれん。」

二.玉杉と動物たち
動物たちは知っていた
どんな地震でも、玉杉のしっかりとした根は自分たちを守ってくれることを
動物たちは知っていた
どんな大雨や大雪でも玉杉のがっしりとした枝と葉が自分たちを守ってくれることを
鳥たちは知っていた
どんな時でも玉杉の幹や枝は自分たちの安全な避難場所やすみかとなることを
動物たちや鳥たちにとっても 玉杉はご神木だった
自分の短い命を感じた動物たちの中には 玉杉のまわりで
最期の眠りにつくものもいた
「あの嵐の晩、遠くから飛んできて 疲れていたわたしを助けてくれてありがとう。」
そう言って息をひきとった 鶴がいた
「あの時の山崩れ、本当にひどかった。わたしと子どもが生きてこれたのは、あなたのおかげです。」
そう言って、動かなくなった いのしし がいた
動物たちは死んで土になり 喜んで玉杉のこやしとなっていった
玉杉はその思い出を自分の体に動物たちの形で残していった

三.玉杉と村人たち
昔、玉杉の山は、ある人のものだった
その人も村人も玉杉を大事に大事に守っていた
しかし、その人のつごうで山が売られることになってしまった
「玉杉の山が、山師に売られたんだと。」
「山師なら玉杉も切って、材木にしてしまうかもしれん。」
「ご神木が切られてはこまるのう。」
「いつ切られるかわからん。今日から玉杉のそばで見張りをしよう。」
「そうだ、そうだ。」村人達はいく晩も交代で寝ずの晩をした
「いつまでもこうしてはおれん。」
「みんなで金を出し合って。山師から買い戻せないもんかのう。」
「ちょっと待て、大金だぞ。そんなに集まるものか。」
「いや、なんとかせねばならん。」
「村人みんなに呼びかけるのだ。」
村人たちはみんなで金を出し合った
裕福な者もまずしい者も、みんなで金を出し合った
「あんなりっぱな玉杉が切られてはいかん。」
「ご神木だからのう。」
金はとうとう集まり、山は山師から買い戻された
「よかったのう。これで玉杉も安心だ。」
「玉杉は、本当に村のみんなのものになったわけだ。」
村人の協力で玉杉は切られずにすんだ
村の人は玉杉を守り通した

四.玉杉とぼくたち
ぼくたちは 今、玉杉のそばにいる
玉杉はおおきい  玉杉はやさしい  玉杉は不思議だ
ぼくたちは玉杉の年を決めた
千四百九十歳  きっとそうにちがいない
だから、わたしが二十才になると、玉杉は千五百歳!
ぼくたちは今よりずっと変わるだろう
でも玉杉は同じだ
玉杉はいつまでも 大きくて  やさしくて  不思議だ
ぼくたちは約束する
玉杉をいつまでも守る
わたしたちのおじいさんのおじいさん、ずーっと前のおじいさんがしていたように
そしてぼくたちの子どもや、その子ども、ずーっと先の子どもたちにも伝えたい

玉杉はかわらない

ずーっと  ずーっと  ずーっと  これからも

このお話は、平成8年度の当時の山戸小学校(平成28年3月に廃校)の4年生が制作したもの。
昔話ではないが、玉杉の物語として十分過ぎるほどリアリティがある。











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