2018年05月16日
法木集落、アラメの口開けの日
2018年5月16日(水)
酒田市飛島への一泊旅行はこれで4年連続だろうか。
いつも一人での旅行で家族には申し訳ないと思うが日程が合わないので当面しょうがない。
さて、昨日一番遠い集落「法木」へ行ったところ、
何やら機械の音があちこちから聞こえてきた。
ちょうどこの日は海草の「アラメ(荒布)」の口開け(くちあけ)の日だった。
口開けは集落ごとに決められていて、勝浦と中村はまだのようだった。
集落ごとに海草の刈り取る日が決められているのだ。
作業中のおばあさんとお話しすることができたが、
若い人が少なくなって船の数もずいぶんと減ったと話していた。
アラメは幅の広い大きな葉のように海中に育つ。
天然の漁礁の役割もはたしているが、飛島では昔から刈り取って天日干しして出荷していた。
取ってきたアラメは上の写真のような機械で幅5㎜ほどに切ってから天日干しをする。
今年はあまり育ちが思わしくなくて通常1mほどになるが、
50㎝ほどにしか育っていないと嘆いていた。
私にとっては初めて見るアラメの天日干し作業。
貴重な場に居合わせることができた。
2018年05月16日
飛島おばこ旅館のご馳走
2018年5月16日(水)
昨日今日とお休みだったので、久しぶりに一泊旅行に行ってきた。
場所はいつもの山形県唯一の孤島飛島(とびしま)だが、
今回はおばこ旅館にお世話になった。
これで飛島で泊まったことがあるのは「民宿さざなみ」「なごし旅館」「沢口旅館」に次いで4件目となる。
(民宿さざなみはすでに廃業)。
ここ飛島はもともとは漁業の島だったが、
酒田港がまだ整備されていない江戸時代、
暴風が吹き荒れたときなどは沖の飛島の陰に隠れて嵐をやり過ごすこともあった。
そんなことで宿商売も始まってから旅館や民宿が増えた。
しかし、根っからの客商売をしていたわけでもなく、
酒田港が整備されてからは次第に客足は遠のいた。
おばこ旅館は立派で新しい建物である。
客室数は大きいのから小さい部屋まで個室が10室。
お風呂は男女別に同時に3~4名ほど入れるかなりの広さ。
トイレは簡易水洗式で男女別。
何よりも設備がすべて新しいのには驚きだった。
写真は上が昨日の夜の御馳走。
そして下が今朝の朝食。
ひと頃は朝も夜もイカ刺しがメインの御馳走だったのが飛島の常識だったが、
今はイカ刺しはほんの一部。
それでも夕食にはお刺身が二皿付いていた。
そして、サザエや右下にある丸い蓋がしてあるのはミニアワビのバター焼きだった。
朝食には私の好物の「エゴ」が付いていた。
どれも美味しくてすべてペロリと平らげてしまった。
黄色の本館の後ろには別館がある。
本館からはまっすぐに日本海が見え、鳥海山が正面に見えた。
初めてお世話になったというのに、
親切な対応をしていただき、本当にゆったりとくつろぐことができた。